<daisyブログ> 運動器学校検診(側弯症の検査)

 

側弯症とは?

「側弯症」をご存知ですか?

脊柱側弯症は、椎骨の偏位と回旋を伴う。進行傾向であり、約85%特発性(原因不明)と言われています。

・背骨(椎骨)の偏位と同側の軸回旋
・コブ角(レントゲンで)が10°以上の変形  と定義されています。

背が高、やせ型、女児に多い。発症率:1~2%(引用:側弯症治療の最前線)

 

 

特発性側弯症

特発性側弯症は発症時期により以下に分類されます。

・乳児期特発性側弯症(IIS)  0~3歳

・学童期特発性側弯症(JIS)  4~9歳

・思春期特発性側弯症(AIS)  9歳以上

IIS   :Infantile Idiopathic Scoliosis

JIS :Juvenile Idiopathic Scoliosis

AIS :Adolescent Idiopathic Scoliosis

 

運動器学校検診

2016年度から運動器学校健診に側弯症を早期発見するための項目が導入されています。

三重県明和町では、このような用紙になります。(私のこどもに配布されました)

 

側弯症検診時に検診機器(モアレ検査、シルエッタ、3Dスコリオ、Di-Boss、SCOLIOMAP、3Dバックスキャナーなど)を導入している地域は極めて少ないのが現状です。

運動器学校検診での側弯症は見逃されることがあると報告されています。成長にともなう急速な進行を発見するためにも、年に一度の運動器学校健診も大切ですが、日頃から子どもさんの状態をチェックしていただけたらと思います。

シュロス法(ISST®)によるトレーニングは、経過観察中や装具療法中に介入することが大切です。

また、海外の論文「Effects of the Schroth exercise on idiopathic scoliosis: a meta-analysis」によると、シュロス法による介入はそうでない介入(ヨガ・ピィラティス・シュロス法を用いない理学療法など)よりも効果が高いことを示しいました。

運動期間は6ヶ月以上で大きな効果を示し、最大の効果は1年を超えて続けたときに示したと述べています。

私見ではありますが、ヨガやピィラティスも決して悪いわけではなく効果的に行うことでコアを強化するよい方法と思います。ただ、側弯のタイプを考慮して取り組んで頂きたいと思います。

シュロス法(ISST®)による側弯タイプに合わせた修正や解剖学・運動学の知識を有した介入が大切です。

 

自宅でできるチェック方法(アダムステスト)